初の難問きたり 

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永田 市郎 様

はじめまして。永田様の記事は、いつも熟読させていただいております。
私は、日本の藝術大学に通う学生でして、東京で現代戦をテーマに藝術の修行を
行っているものです。しかし、この度永田様の紹介された本や、あなたのお考えを
拝見いたしまして、私達20代の若者が、日本の国益のために奉仕できることがあ
るとすれば、自衛隊に入り、その後傭兵やPMCのコントラクターとなって、貴重な
実戦経験を積むことなのではないかと考えるようになりまして、悩んでおります。
本来なら、自分で決断すべきことですが、もし差し支えなければ、我々20代の若
者のすべきことについて、永田様のご意見といいますか、ヒントだけでも伺いたい
と思いコメントさせていただきました。
初の投稿で不躾ではありますが、よろしくお願いいたします。
服部 勇一

市より、
服部 勇一さん、これは簡単に答えられる問題ではないので、
これを機会にゆっくりと話し合いをしましょうよ。
まず「現代戦をテーマに」ということに関してもっと説明して
いただけますか?
その昔、武術の出来る侍を「芸者」と呼び、彼らの技を「芸術」と
呼んだという記述を読んだことがありますが、
そういった意味での藝術の修行なのですか?

同じ問いにしても、どのような精神レヴェルの人が問うたのかで
答えも変わるものだと想うんですよね。
いずれにせよ、少なくとも「いつでも死ねる」という覚悟は必要ですが、
そこらについてはどのように考えていますか?
自分の命を捧げる気持ちがなければ何事も成就できないということは
考えたことがありますか?

君の問いかけは、このブログが始まって以来、初めての難問だと感じており、
ちょっとワシも姿勢を正して考える必要があるわけです。本当に真剣でしたら
もっと君の心を書いてください。待っています。

まず言えることは、今の自衛隊は志のある人が入ると精神的なダメイジを
受けるのでお薦めできないということです。
そして「志をたてる」という意味は「そのことに命をかけるという決心」
という意味だと解釈してください。

もしもブログで公開されると話しにくいというのでしたらメイルに
切り替えることもできます。
これは、なるべくは多くの人と共有したい問題ですが、
書きにくいようでしたらご遠慮なくどうぞ・・・。


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コメント(3)

服部さん、はじめまして TK-Sと名乗っている者です。
イチローさん、話に割って入るようですがちょっとお邪魔します。

自衛隊に入って傭兵やPMCになったところで役に立つ技能が得られるかどうかは入る部隊によって疑問です。よっぽど特戦群辺りに行かないと駄目なんじゃないでしょうか。それならそのまま傭兵になったり渡米して某カメラマンに色々聞いたほうが早いような気がします。(笑)
しかも傭兵やPMCを国益に使えるほどこの国には度胸がありません。軍需会社の少なさもそれを裏付けてます。

あと私もわからないのですが戦闘での芸術性ってとこで、過去も現代も戦闘(戦場)に芸術は無いと考えます。どんなに訓練してもランボーでも死ぬときは1発です、あるのは現実だけだと思うんですが、どうでしょうか。

はじめまして。今回のコメントに対する市郎さんの回答に大変共感いたしまして、初めてコメントさせていただきます。

「志をたてる」という意味は「そのことに命をかけるという決心」
この事をいったい何人の自衛官が言えるでしょうか?
私も海上自衛隊に10年以上勤務し、たいへんに恵まれた出会いがあり、約4年前にこの「命をかけるという決心」と同じ教えを説いてくれた先輩に出会えました。

高校を卒業し「国の為に」と、たかだか18歳だった私は希望と理想をもって入隊しました。しかし、市郎さんのコメントにもあるように「今の自衛隊は志のある人が入ると精神的なダメイジをうける」とあるように、自衛隊は若かった私の心を徐々に確実に蝕んでいきました。

自衛官であるのに「一生懸命はかっこ悪い」とか、「国の為に死ぬ気なんてない」究極は「海自は弱い」といった防人として最低な考えに飲み込まれていきました。


4年程前、私の心を救ってくれた先輩は「いつでも死ねる」覚悟のある方でした。
必死でやることの大切さ、愛国心、すべて私が20代前半に蝕まれて忘れかけていた事を思い出させていただきました。

「醜くとも必死に戦い、そして勝つ」今はこれが私の考えです。

今の自衛隊は確かにオススメできる場所ではありません。

しかし、強い志をもった隊員も当然いますし、今後は増やしていかなければならない課題だと思っています。
服部勇一さんのように悩みながらも日本を想う心を腐りきった上層部に感じてほしい。

しかしながら、日本の国益のためを考えるならば、それはまず国を愛する事。まずはそこからだと思います。
軍人、傭兵、PMCのコントラクター、貴重な実戦経験、たしかに全て大切な事だと思います。
しかし、まずは過去に学び、未来へ活かす。先人に感謝し、子供達へ繋げる。
そこから日本を知ってみて下さい。そして国益について考えて見てください。

例えば「日本の~」っと考えるのであればするべきことは多岐にあります。究極、「基地の前で弁当屋を開く」この事ですら自衛官の食事になる訳ですから国益に繋がっている・・・・そう考えられなくも無いでしょうか?

何事に対しても「自分の命を捧げる気持ちがなければ何事も成就できない」市郎さんのこの言葉が全てを語っていると思います。


偉そうな事を書いてしまいましたが、私もまだまだ勉強中です。
国を思えば死ぬときまで手は抜けません。服部勇一さんもゆっくりと、そして未来を見据えていって下さい。

市郎様。
コメントへのコメントお許し下さい。
また、長文・駄文・失礼致しました。不適切な場合なコメントでしたら削除お願いいたします。

永田 市郎 様

早速のお返事感謝いたします。そしてTK-S様とEY様も、ご意見をお聞かせくださいまして、ありがとうございます。皆様と共に熟考させていただきたいと思いますので、コメントは是非公開さてください。
まずは自己紹介が不十分でありまして、大変失礼いたしました。
私が研究している藝術の分野は「デザイン」でありまして、主に日本の少年達に対し、「戦争についてもっと真剣に興味を持って共に考えよう!」というメッセージを込めて絵画や立体物の作品制作をしております。その研究を「修行」と表現しました。

「死」については、戦場に身を置くことを想定する時、常に頭をよぎります。もちろん死は怖いですし、もし本当に銃弾が擦ったとして、醜く取り乱さずに冷静でいられるのかと言われれば、自信はありません。正直に申しますと、「死ぬ覚悟があるのか?」「死を受け入れ納得できるか?」というよりは、「死の危険や恐怖を背負ってでも、やるべきことがあるのではないか?」という気持ちの方が強いです。つまり「いつか誰かが死をもってしてでもやらなければならないことがあるとするなら、例え怖くても、今自分がやるべきなのではないか?」という気持ちです。そう言った意味で、プロの兵士からは、まだ決意が甘い叱責されるかもしれません。

自衛隊の現状に関しましては、私の調査不足でありまして、永田様、TK-S様、EY様のお考えを読んで驚きました。ただお言葉を返すようで失礼ですが、仮にいきなり紛争地域に飛び込んでも足手まといどころか、人質にされて大勢の人に迷惑をかける可能性が高く、もし実戦も経験するとしたら、地道に自衛隊→外人部隊→フリーの傭兵と経験を積む以外に、日本でのルートはないと思っていたのですが、それは私の勘違いでしょうか?

「覚悟・真剣さ」については、まだ「死」や「人を殺す」決意ができたかと言われれば、恥ずかしながら迷ってはおります。ただ、一生をかけてそのことを追求したいという志は固めております。
お忙しいところ長々と書き連ねてしまいましたが、いつでも構いませんので、ご意見お待ちしております。

服部 勇一

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このブログ記事について

このページは、Ichiroが2011年2月 2日 23:16に書いたブログ記事です。

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