科学三十郎さんの言葉 (^^)

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 私も仕事柄色々と患者さんに聞かれます。
 特に水道に出たときが顕著でした。

 先日、私が健康講座でお話しした内容をかいつまんで。

 1)人間の細胞は必ずガンになる。
 2)放射線にはガンになる確率を上げる。
 3)放射線はたくさん浴びるとガンになる云々ではなく体に影響を及ぼす。

 さて、問題は(2)がどれくらい作用を及ぼすかと言うことです。
 例えば、水1リットルに200ベクレルの放射性物質が入っていたとします。これ
は換算すると0.22マイクロシーベルトになります。
 ベクレルは放射線を出す量。シーベルトは生体に及ぼす影響を数値化した物で
す。線源によって変わりますが、今回はヨウ素で計算しております。

 政府の言う「安全レベル」に対しては皆さん不信感を抱いていると思いますの
で(ここで失笑が出る)、タバコの本数と比較してみましょう。

 一日に吸った本数×吸った年数 をブリックマン指数といいまして、400を超
えると如実にガンになる可能性が高くなります。おおよそ4~5倍です。
 一方、放射線は年間100mSv浴びると0.5%ガンになる確率が上がります。
 
 ざっくり計算ですが、タバコを40本10年もしくは20本20年吸う方と同じだけの
ガンになるリスクになるためには、年間100Sv以上浴びないとならないんですね。
 これは一日辺りにすると273mSv、つまりは27万マイクロシーベルトになります

 
 最初の話ですが、1リットル当たり200ベクレルの水は0.22マイクロシーベルト
ですから、
 59400リットル飲まないとそれだけの線量を取り込めないんですね。おおよそ
家庭用お風呂550杯分です。

 つまり、一日20本を20年以上タバコを吸ってる人はそれくらいガンになるリス
クが高いんですね。

 いま、ここで避難するくらいならお隣さんに喫煙者が住む方が危ないかもしれ
ません(ここでも失笑が出ます)。

 さらに
 甲状腺のガンと肺ガンについて。
 放射線障害による甲状腺癌は「乳頭癌」がほとんどです。
 これは非常に予後の良いガンでして、普通ガンの致命率を語るときに「5年後
何%の患者が生きているか」という意味で「
5生率」という単位を使います。しかし、乳頭癌はあまりにも長く生きるので、
「10生率」を使います。
 ちなみに10生率でも85%以上。これには相当症状が出てから受診なさる方も含
まれておりますので、今回のような明らかなリスクがわかっていて定期的に検診が
できる場合にはさらにその数は上がると思われます。
 ちなみにチェルノブイリで発生した甲状腺癌6000人のうち、現在に至るまで甲
状腺癌で亡くなった方は10人程度です。

 肺ガンは種類にもよりますが、概ね5生率で30%以下。

 と、講義をします。
 すると
 「結局安全なのかどうなのか?」
 「きちんとわかるように説明しろ」
 と言われることもあります。
 「タバコを吸ってる人間にとやかく言う資格がないってことデス」
 とは言いたいのですが、言えないのが辛いです。

 ところで銃を撃つときに出てくるであろうパウダーの燃えかすやきっと削れて
いるであろうバレルやバレットの削れカスはどの程度人間に影響するんでしょうか
ね?
 調べてみてもおもしろいデータが得られるかもしれませんね。普通使用では問
題ないと思いますが・・・

 長文すみません
 m(_ _)m

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少なくとも体に良いモノじゃないですからね>パウダー

イチローさんも肺いっぱい吸い込まないように注意して下さい(笑)

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このページは、Ichiroが2011年4月23日 23:57に書いたブログ記事です。

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