マテニーの想い出

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ジェットはオンタイム(定刻)で飛び立ちました。
フロンティア エアラインの狭い座席でパソ子を開きました。
マックブックエアなので薄いとはいえ、サイズは
小さくないので機内で使うには縮こまり感があります。

ドリンク配りのおばちゃんたち(すちゅわです)が
まわってきたので
"おい、マテニーのドライを頼んでくれな"
と、となりの石井に頼みました。

ところがおばちゃんは
"マテニーはなくてウンタラカンタラチンプンカンプン
ならありますよ"
と言うので、そんならレッドワインをくれたまえと
ワシは横から言いました。

でワシには赤ワインがきました。
そして石井の前にはヴォッカ(ウォッカ)と
石井いわく「ズィッポの燃料みたいなもの」が
石井の前に自動的なように置かれました。

"どーやらこれがマテニーの代わりのようですね~"
と石井が言います。ほんなら交換しよう。
味わってみると、なんとなくマテニーでした。
なんとなく、というのはワシじつはマテニーの味は
よく知らないんですよん。これが3回目とかなんです。

今日は昼間からマテニーを飲もうと決めていました。
なぜかというとハナシは長くなってしまいますが
飛行機の中ではヒマですし今読んでいるヴェトナム戦争の
本を読むのもメンドクサイので書くことにしましょうね、、

サンフラン スィスコを通ると想い出すのがガンショップの
ガンエクスチェンジなんです。この店はムカシGun誌でリポート
したので覚えている人もおられるかと・・・

このガンショップのオーナーはネイトという名のユダヤ人
でした。とても優しくてユーモアのある人でした。
ただの見知らぬ日本人の客でしかないワシがGun誌の
リポーターだと聞くと、店にある銃なら何でも撮影していい
という許可をくれ、二階に撮影室を設けてくれたのです。
これがどんなに助けになったことか、、
ネイトは、まさに恩人なのです。

そんなある日、ガンエクスチェンジで買ったベネリーの
拳銃が破裂しハンマーがワシのメガネをヒット
レンズが割れて目に刺さるという事故が起きました。

これは銃の欠陥なので訴訟すべきという助言もあり
弁護士に会って相談しました。

"はい、これは明らかにベネリーの責任です、訴訟の手続きを
しましょう、、で、まずはガンエクスチェンジを最初に告訴
します・・・"

"えっ? とんでもない! あの店を告訴なんてとても
できないよそれじゃとり止めだね、告訴なんてだめだね・・・
恩人なんだからぜったいできない"

"いえいえ、そうではなくて手続きとして売った業者を告訴し
業者からベネリーの責任を問うというカタチになるんですよ・・・"

"う~ん、じゃ待ってくれ、ネイトに聞いてみる"
そうワシは言ってネイトに電話しました。

"大切なハナシがあるんでアポイントメントくれませんか?"
"おおう、そうか、待っているよ・・・"
そしてネイトに会いにいきました。

"ベネリーが破裂した件で、ベネリーを告訴するには
まずネイトの店を訴える必要があると弁護士は言うんですよ、
ですがワシとしては・・・"
と、ワシは深刻な気持ちで言いました。
するとネイトは驚いた声で言いました

"イチローはそれを言うためにわざわざベニシアから
1時間もかけてやってきたのかね?"

"・・・はい・・・"

"おどろいたヤツだね君は・・・しかしこれで君はオレが
見込んだとおりの男だと判ったよ、うん、、でな、
ベネリーの件はウチの弁護士が間に入るということで
あって、実際にウチが告訴されるものではないから
君の弁護士の言うことは正しいんだよ、だから続行して
くれたまえ、ぜひそうするんだぞ、ウチにはいっさいの迷惑
などかからないんだからな・・・いいな・・・"

ワシはネイトの熱い友情を感じて胸がジィーンとなりました。
そしてベネリーから1万ドルほどの慰謝料が支払われ、弁護士
には3千ドルほど払いました。

ところが、ワシにいろいろと教えてくれていたテッド今井と
いう日系人が怒りました。

「世話になった人を告訴するなんて・・・」
と、言いふらしている、というウワサをききました。
が本人はワシには何もいいません。

"テッドが怒ってるらしいんですよ・・・"
とネイトに言いました。
"いいじゃないか、君とオレとの間でイサカイがなければ・・・"

なるほど、やはりネイトは人間ができている、と想いました。

テッドという人は「銃に生きる」といった人であり
マケールというガンショップで無給で働いていたので
「すごく役立つ男がいるから雇ってみたら」とネイトに
紹介し、こんなに役立つ店員は初めてだと評価されていました。
テッドもサンフラン最大のガンショップで働けて給料ももらえる
ので大喜びでした。

そんなハナシを聞きかじった嫉妬深い日本人の射撃ツアー関係や
リポーターたちが事実をねじ曲げてウワサを流し
ガンエクスチェンジはワシを出入り禁止にしたなどと言いふらし
イチロー堕としをもくろんだわけです。

しかし、その後のネイトとワシはさらに心を許す仲となっていました。

あるとき、ネイトに誘われて大きなナイフショウに行きました。
スーツをバリッと着込んだネイトは飛行機の中で一段と貫禄を
発揮し、まさにマフィアのボス、またはジャン ギャバンかという
風情でした。そして若いスチュワデスにあのシワガレたサビの
ある声で言ったのです。

"ああ、マテニーにしてくれ、ドライのな・・・"

おおう! かっこエエ~!
じつに感動しました。あとに「ドライ、プリーズ」
とつけたのがもう最高\(^O^)/だったんですね~

そこらのチンピラが言ってもフンッてなものですが、
ネイトが言うと映画の一コマそのものなんですよ。

その迫力に圧倒されたワシは、
"ああ、、ワシにも同じものをいただけるかね?"
と言いたかったのですが無意識下で引け目を感じたらしく
"あの~・・・わいんをば・・・" と、か細く頼みましたよ(*^^)

今朝サンフラン スィスコを通るときダウンタウンが見え
そのときに想ったわけです。

"・・・ひとつ今日の機内ではマテニーのドライを飲もう"

とね・・・。
そんなわけで、こうして若死にしたネイトを想い出し、
懐かしい気持ちで書いているんですよ。


振り返って見えるものが「人生の軌跡」ではないかと

想い出こそが人生ともいえますね

君は、どんな想い出を持っていますか?・・・

忘れたい忌まわしい想い出も、直視すれば
そこから学べるものがありますしね・・・

ああっ!
石井のヤツがたった今 マテニーモドキの半分入ったグラスを
ひっくり返しましたっ! 慌てて拭いています。
飛行機が揺れたのでマテニーがこぼれてパソ子にかからないよう
石井のテイブルに移したばかりなんですよっ!

以下石井の一言

"イチローさんの言うとおりです
修復は困難ですが予防は比較的に楽かと・・・m(__)m"

れれっ?
もう飛行機が下降し始めました~
この文を書くのに2時間もかかったのですね~!!

着いたらレンタカーを借りてコロムビアに走ります。
2時間と少しのドライヴ、途中の楽しみはサンフラン飛行場の
日本料理店でゲットした幕の内弁当なんですよ~~!!

そうそう、サンフランでは皆でカツ丼を食べました。

ほろ酔いの市でした

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本家ビアンキ、いよいよですね!

本日掛川ビアンキ・JANPS予備校2011も盛況のうちに幕を閉じました。
練習会とはいえ、本戦にも劣らぬ熱気のシューターで会場は熱かったです。

さてイチローさんにお願いがあります。
昨年のビアンキのプレートステージのビデオがとても良かったです。
1ステージ、最初から最後まで通してのドキュメンタリーとしてとても素晴らしいものですね。

他のビアンキ関係のビデオとは違う、本場の雰囲気がリアルに伝わってきました。

もし、今年も撮影出来るのであれば是非ともYouTubeにアップして頂ければ大感激です。

日本のシューターを勝手に代表してお願いする次第で御座います。

ハウディー、日本のシューターの皆さん、ミズーリからです。
掛川ビアンキJANPS練習試合、皆さんお疲れ様でした。

今日は午前中ゆっくり休養、午後は練習レンジで50ydsサイトイン、ムーヴァーを各自3回戦、そしてバリケ1回戦といった内容での調整を行いました。

現在晩飯の準備中ですが、その様子も数時間後にはこのブログで師匠自らUPされるでせう。

さて、リクエストの動画ですが、各自のスケジュール都合が着く限り撮って、時間は掛かると思いますが随時お届け致す予定ですのですので楽しみにしていてください。

ああ、なんと興味深い話でしょう。
あのベネリーハンマーの件はこういう顛末が
あったのですね。しかもガンエクスチェンジとそう言う
経緯まであったとは。嫉妬にまみれたきな臭い話も
浮かんできましたしねぇ。
ネイト氏の話はほとんど聞いたことがなく、記事になった部分から
想像している程度でしかなかったのでこれもまた懐かしく
興味深い話でした。歴史ですねぇ・・
久しぶりに、当時の雑誌を引っ張り出して眺めて視ようかしらん・・

さて、1年ぶりのコロムビアはいかがですか?
もう練習という練習にはなりませんよね。最終チェック、
調整が関の山でしょうから。
1年ぶりに再会できる友人の元へ行く様なわくわくした気分ですか?
それとも戦場(処刑場?)に向かう気分ですか?
自分もおしょうさんのマッチに参加する時は似た様な環境で
飛行機にのって、現地の有志の車に同乗させてもらって。
荷物は飛行機に乗せられないので先に送って。
でも、それもまた楽しいんですよねぇ。でもその1日後には
自分の不甲斐なさを見せつけられる結果になろうと言うのに
いそいそと出かけちゃうんですよねぇ。
その規模がン十倍なんですよねぇ。うぁ〜うらやましい。

楽しい(苦しい?)レポート、期待してます

もちろん細切れのショットでも大歓迎です。
日本のシューターは飢えてるんです!!!

特にJANPSシューターにとっては本場のビアンキの雰囲気を少しでも知りたいんです。

かつて、月に一回のGun誌を始めとする限られた情報をむさぼるように漁っていた世代です。
だからこそ今はネットでリアルタイムでイチローさんとコミューニケイション出来るありがたい時代です。

ようつべBANZAI!なのです。

それでも「動くイチローさん」を拝見できる機会ってそれほどたくさんある訳ではなく。

勿論ヴィデオクルーが居るわけではないのは重々承知です。
時間とお金があれば、撮影チームで参加したいですよww

皆さんの真剣勝負に支障のない範囲で、出来るだけの映像をお願い致しますm(__)m

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このブログ記事について

このページは、Ichiroが2011年5月22日 01:19に書いたブログ記事です。

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